2026年10月 第3週
<1週間分の寄り前成行注文情報>
買い越し・売り越し一覧
日付 区分 売買 No. 名称 万株
10月13日 通常 買い越し 9432 NTT 398
10月13日 通常 買い越し 8766 東京海上HD 109
10月13日 通常 買い越し 5401 日本製鉄 97
10月13日 通常 買い越し 9434 ソフトバンク 70
10月13日 通常 売り越し 9984 ソフトバンクグループ 77
10月13日 通常 売り越し 285A キオクシアホールディングス 67
10月13日 通常 売り越し 5803 フジクラ 54
10月14日 前場 買い越し 4689 LINEヤフー 637
10月14日 前場 買い越し 8729 ソニーフィナンシャルグループ 25
10月14日 前場 買い越し 7201 日産自動車 20
10月14日 前場 売り越し 9432 NTT 464
10月14日 前場 売り越し 543A ARCHION 65
10月14日 前場 売り越し 3038 神戸物産 13
10月14日 前場 売り越し 8591 オリックス 11
10月14日 後場 買い越し 2146 UTグループ 38
10月14日 後場 買い越し 9432 NTT 32
10月14日 後場 買い越し 8766 東京海上HD 24
10月14日 後場 買い越し 8729 ソニーフィナンシャルグループ 13
10月14日 後場 売り越し 8001 伊藤忠 13
10月14日 後場 売り越し 285A キオクシアホールディングス 9
10月14日 後場 売り越し 9434 ソフトバンク 6
10月15日 通常 買い越し 8729 ソニーフィナンシャルグループ 65
10月15日 通常 買い越し 8750 第一ライフグループ 25
10月15日 通常 買い越し 8267 イオン 22
10月15日 通常 売り越し 8766 東京海上HD 125
10月15日 通常 売り越し 285A キオクシアホールディングス 96
10月15日 通常 売り越し 9984 ソフトバンクグループ 94
10月15日 通常 売り越し 7599 IDOM 79
10月16日 通常 買い越し 8766 東京海上HD 151
10月16日 通常 買い越し 8729 ソニーフィナンシャルグループ 86
10月16日 通常 買い越し 8306 三菱UFJフィナンシャルG 85
10月16日 通常 買い越し 9432 NTT 69
10月16日 通常 売り越し 9434 ソフトバンク 58
10月16日 通常 売り越し 9501 東京電力HD 14
10月16日 通常 売り越し 6594 ニデック 12
※ 通常は「前場寄り付き前の成行」。水曜後場だけ後場情報あり。
<週間総括>
AI関連が相場をけん引、サイバー事故と業績格差も鮮明に――10月13~16日の注目材料
10月13日から16日までの株式市場では、AI・IT需要への期待が相場を支える一方、個人情報漏洩、規制対応、業績下振れへの警戒が銘柄間の大きな格差を生んだ。対象100銘柄では上昇54、下落43、横ばい3となった。
13日はOSGが利益予想と配当を引き上げ、古野電気は商船レーダーの好調で一転最高益を見込んだ。東邦ホールディングスも上昇した一方、Sansanは外部クラウドへの不正アクセス、ニデックは監査意見問題が重荷となった。
14日は下落銘柄が全体の8割を超えた。カチタスによるTOBを受けた東武住販は+25.86%と急騰したが、オリンパスはFDAの品質管理警告で-13.46%。イオンも純利益3.3倍という好材料に反して-6.21%となった。
15日は消費関連の明暗が分かれた。良品計画は中国事業の成長で最高益を記録し+9.51%、サイゼリヤも最高益見通しで+7.63%。一方、IDOMは最終減益見通しで-20.07%、クリレスHDも減益が嫌気された。
同日はワールドとTSIホールディングスが2027年3月の経営統合を発表した。アパレル業界の規模拡大と効率化への期待が高まり、両社の株価はいずれも上昇した。みずほFGによるAI人材転換など、企業の構造改革も注目された。
16日はAI・IT関連が主役となった。ベイカレントはAIやセキュリティー需要による増益で+17.25%、SHIFTは東京ガスとのITファンド新設を材料に+16.52%。三菱重工業もAIデータセンター向け機器の開発提携で上昇した。
その一方、TENTIALは好業績発表後に-20.70%、GOも増益ながら-7.55%となった。良い決算でも期待値やバリュエーション、短期需給によって売られるケースがあり、見出しだけでは株価反応を説明できない相場だった。
サイバーリスクは4日間を通じた共通テーマとなった。ディップ、手間いらず、LINEヤフー、バンダイナムコ、リゾートトラスト、Sansan、ライドオンE、ソースネクスト、エムスリーなどで漏洩や不正アクセスが相次いだ。
今後は、AI関連企業の受注と利益率、M&A案件の条件と成立確度、サイバー事故の補償・復旧費用、消費企業の値上げ後の客数を確認したい。大型通信・金融株に集中した成行注文が継続するかも短期需給の焦点となる。
2026年10月 第2週
<1週間分の寄り前成行注文情報>
買い越し・売り越し一覧
日付 区分 売買 No. 名称 万株
10月5日 通常 買い越し 9432 NTT 297
10月5日 通常 買い越し 9434 ソフトバンク 263
10月5日 通常 買い越し 8766 東京海上HD 132
10月5日 通常 買い越し 7203 トヨタ自動車 63
10月5日 通常 売り越し 5076 インフロニアHD 30
10月5日 通常 売り越し 9501 東京電力HD
10月5日 通常 売り越し 8848 レオパレス21
10月6日 通常 買い越し 9432 NTT 261
10月6日 通常 買い越し 8766 東京海上HD 145
10月6日 通常 買い越し 9434 ソフトバンク 118
10月6日 通常 買い越し 5401 日本製鉄 56
10月6日 通常 売り越し 9984 ソフトバンクグループ 23
10月6日 通常 売り越し 285A キオクシアホールディングス 18
10月6日 通常 売り越し 8729 ソニーフィナンシャルグループ 15
10月7日 水曜前場 買い越し 8729 ソニーフィナンシャルグループ 46
10月7日 水曜前場 買い越し 2146 UTグループ 31
10月7日 水曜前場 買い越し 5802 住友電工 26
10月7日 水曜前場 売り越し 8306 三菱UFJフィナンシャルG 67
10月7日 水曜前場 売り越し 9434 ソフトバンク 66
10月7日 水曜前場 売り越し 8309 三井住友トラストグルー 34
10月7日 水曜前場 売り越し 6758 ソニーグループ 26
10月7日 水曜後場 買い越し 9434 ソフトバンク 55
10月7日 水曜後場 買い越し 8766 東京海上HD 44
10月7日 水曜後場 買い越し 9432 NTT 17
10月7日 水曜後場 買い越し 8729 ソニーフィナンシャルグループ 14
10月7日 水曜後場 売り越し 543A ARCHION 15
10月7日 水曜後場 売り越し 4005 住友化学 8
10月7日 水曜後場 売り越し 8316 三井住友フィナンシャルG 5
10月8日 通常 買い越し 9434 ソフトバンク 57
10月8日 通常 買い越し 7201 日産自動車 35
10月8日 通常 買い越し 7269 スズキ 24
10月8日 通常 売り越し 9432 NTT 112
10月8日 通常 売り越し 7203 トヨタ自動車 47
10月8日 通常 売り越し 8306 三菱UFJフィナンシャルG 38
10月8日 通常 売り越し 5802 住友電工 29
10月9日 通常 買い越し 9432 NTT 637
10月9日 通常 買い越し 8729 ソニーフィナンシャルグループ 25
10月9日 通常 買い越し 7211 三菱自動車工業 20
10月9日 通常 買い越し 2146 UTグループ 70
10月9日 通常 売り越し 9984 ソフトバンクグループ 374
10月9日 通常 売り越し 9434 ソフトバンク 263
10月9日 通常 売り越し 8766 東京海上HD 245
※ 通常は「前場寄り付き前の成行」。水曜後場だけ後場情報あり。
<週間総括>
AI投資と供給網再編が交錯――好決算の急騰とサイバー事故が映した5日間
10月5日から9日までの株式市場では、AI・半導体投資や供給網再編への期待が続く一方、情報漏洩や業績下振れへの警戒も強まった。対象5シートの93銘柄では、上昇49、下落42、横ばい2。平均騰落率は+0.39%で、小幅な上昇優位となった。
10月5日はファーストリテイリングが国内ユニクロの9月売上高11%増を材料に+4.07%。日本ペイントHDはオランダのアクゾノーベルから東南アジア事業を買収すると発表し+3.45%となった。東北地銀3行は2028年4月の経営統合を目指して協議を開始し、地域金融再編も焦点となった。
10月6日はAI投資の裾野の広がりが目立った。東京エレクトロンには2027年3月期の営業利益1兆円観測が浮上し、日東紡績はAI向け半導体基板材料への期待から+8.33%。ダイセキも半導体工場などAI関連の受注増を背景に純利益23%増となった。
同時に経済安全保障を意識した動きも続いた。丸紅は豪州とのレアアース供給網連携を強調し、スズキは低価格の軽EVを投入。ホンダと大成建設は走行中給電の実証に取り組み、脱炭素と供給網強化が企業戦略の共通項となった。
10月7日は下落銘柄が優勢だった。ディスコは生成AI向け出荷の好調が伝わったものの-6.29%。アクセルスペースは衛星不具合による特別損失で-5.63%となった。一方、日本電技、古野電気、パルグループHDなどは個別材料を手掛かりに上昇した。
10月8日は三協立山が最終損益15億円の黒字転換を受け+15.90%と急騰した。ツルハHDは経営統合効果で純利益49%増、ABCマートも通期純利益予想を引き上げた。一方、JX金属やパナソニックHD、わらべや日洋HDなどが下落し、銘柄間の格差が広がった。
10月9日はローツェがAI投資を追い風に純利益98%増へ上振れし+15.79%。吉野家HDも既存店好調で通期純利益を上方修正し+5.42%となった。反対にファーストリテイリングは大幅増配と最高益見通しを示したものの-4.04%となり、好材料が既に織り込まれていた可能性を示した。
サイバーセキュリティは5日間を通じたリスクテーマだった。物語コーポレーションでは1000万件超、第一興商では872万件、ローソンでは約215万件の個人情報漏洩懸念が表面化。ニッスイ系やソフトバンク系ではシステム障害が続き、池上通信機は決算発表を延期した。
株主行動も活発だった。オアシスはニデックに非公開化の検討を要請し、エンやエムスリーを買い増した。エフィッシモによるフジボウHD株の買い増しも含め、資本効率や事業再編を求める圧力が株価材料として存在感を増している。
今後の焦点は、AI需要が実際の受注・利益にどこまで持続的に結びつくか、サイバー事故の補償・復旧費用が業績を圧迫するか、供給網分散の追加コストを吸収できるかにある。個別材料の見出しだけでなく、利益への持続的な寄与と市場の織り込み度を見極めることが重要だ。
2026年10月 第1週
<1週間分の寄り前成行注文情報>
買い越し・売り越し一覧
日付 区分 売買 No. 名称 万株
9月29日 通常 買い越し 9434 ソフトバンク 133
9月29日 通常 買い越し 7267 本田技研 16
9月29日 通常 買い越し 7203 トヨタ自動車 14
9月29日 通常 売り越し 9432 NTT 181
9月29日 通常 売り越し 8306 三菱UFJフィナンシャルG 41
9月29日 通常 売り越し 8604 野村ホールディングス 35
9月29日 通常 売り越し 9984 ソフトバンクグループ 32
9月30日 通常 買い越し 9434 ソフトバンク 73
9月30日 通常 買い越し 4331 テイクアンドギヴニーズ 23
9月30日 通常 買い越し 7272 ヤマハ発動機 16
9月30日 通常 売り越し 9432 NTT 200
9月30日 通常 売り越し 5401 日本製鉄 43
9月30日 通常 売り越し 9501 東京電力HD 30
9月30日 通常 売り越し 8306 三菱UFJフィナンシャルG 25
9月30日 水曜後場 買い越し 9432 NTT 96
9月30日 水曜後場 買い越し 9434 ソフトバンク 87
9月30日 水曜後場 買い越し 8766 東京海上HD 52
9月30日 水曜後場 買い越し 8316 三井住友フィナンシャルG 22
9月30日 水曜後場 売り越し 543A ARCHION 17
9月30日 水曜後場 売り越し 8729 ソニーフィナンシャルグループ 10
9月30日 水曜後場 売り越し 5803 フジクラ 4
10月1日 通常 買い越し 6523 PHCホールディングス 114
10月1日 通常 買い越し 8766 東京海上HD 51
10月1日 通常 買い越し 7267 本田技研 26
10月1日 通常 売り越し 9432 NTT 270
10月1日 通常 売り越し 8729 ソニーフィナンシャルグループ 86
10月1日 通常 売り越し 9434 ソフトバンク 52
10月1日 通常 売り越し 6594 ニデック 46
10月2日 通常 買い越し 5938 LIXIL 21
10月2日 通常 買い越し 543A ARCHION 12
10月2日 通常 買い越し 5947 リンナイ 12
10月2日 通常 売り越し 9432 NTT 308
10月2日 通常 売り越し 8766 東京海上HD 99
10月2日 通常 売り越し 7203 トヨタ自動車 68
10月2日 通常 売り越し 8316 三井住友フィナンシャルG 64
※ 通常は「前場寄り付き前の成行」。水曜後場だけ後場情報あり。
<週間総括>
個別材料が相場を揺らす――再編・決算・ガバナンスに明暗、4日間の注目銘柄を追う
9月29日から10月2日までの株式市場では、相場全体の方向感よりも、企業再編や業績修正、経営体制の問題といった個別材料が株価を大きく動かした。対象4シートに掲載された108銘柄のうち、上昇は57銘柄、下落は50銘柄、横ばいは1銘柄。単純平均騰落率は+0.07%とほぼ横ばいだったが、日別の内容は大きく異なった。
初日の9月29日は19銘柄中14銘柄が下落し、平均騰落率は-0.83%となった。ニデックでは巨額損失を受けた社長辞任と経営体制刷新が報じられ、株価は-3.85%。中外製薬は、十分な体重減少が見込めないとして肥満症薬候補の開発を中止し、-4.18%となった。中国電力と東北電力も電気料金の値上げ材料を受け、それぞれ-5.03%、-4.28%と下落した。一方、ハピネットは4〜9月期の純利益予想を一転35%増へ上方修正し、+12.47%と突出した。
9月30日は一転して全面高に近い展開となり、25銘柄中23銘柄が上昇、平均騰落率は+1.35%だった。三菱商事などによるカナダLNG増産計画、日揮HDの大型受注、三菱重工業の造船能力増強、JX金属のレアアース製錬参入調査など、資源・供給網への大型投資が相次いだ。クオリプスはiPS細胞由来の心筋シートの実用化が材料となり+17.73%。これに対し、アクセルスペースは地球観測衛星の不具合について復旧が困難とされ、-19.19%と4日間で最大の下落率を記録した。
10月1日は49銘柄が掲載され、上昇22銘柄、下落27銘柄、平均騰落率は-0.39%だった。好材料では、スルガ銀行が上期経常利益を36%上方修正し、通期予想と配当も引き上げた。月島ホールディングスは三菱化工機を株式交換で完全子会社化するとともに、自社株買いを発表した。半導体材料では、ラサ工業が台湾に高純度リン酸の新工場を建設し、メックも国内設備投資を拡大する方針を示した。
一方、悪材料への反応も厳しかった。メンバーズは今期最終利益を一転88%減へ下方修正し、株価は-16.30%。NISSHAは今期最終損益を赤字へ下方修正した。ニデックは有価証券報告書を提出したものの、監査法人が意見を表明せず、前期最終損益は5646億円の赤字となったことから-10.83%と急落した。決算や開示内容の信頼性が、そのまま株価の明暗につながった一日だった。
10月2日は上昇7銘柄、下落7銘柄、横ばい1銘柄で、平均騰落率は+0.60%だった。ただし中央値は0%で、クスリのアオキホールディングスの+18.86%が平均を大きく押し上げた。同社は食品強化やM&Aの寄与により、6〜8月期純利益が36%増加した。プロクレアホールディングスは、傘下の青森みちのく銀行と岩手銀行、秋田銀行による東北3県の地銀統合協議を材料に+5.93%となった。
企業再編も期間を通じた主要テーマだった。パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは、トイザらス日本事業の全店舗取得を正式発表。月島ホールディングスによる三菱化工機の完全子会社化に加え、大和証券と山形銀行のリテール証券分野での提携、SBSホールディングスによる三菱ケミカルグループの物流子会社買収など、事業領域や営業基盤の拡大を狙う動きが相次いだ。
なかでもニデックは、4日間を通して最も変動の大きいテーマ銘柄となった。社長辞任、旧コパル電子の売却、監査法人の意見不表明、巨額赤字、経営トップ交代の判断と材料が連続し、株価は-3.85%、+4.67%、-10.83%、+0.81%と乱高下した。事業再編への期待がある一方、監査対応や減損の詳細、業績予想の信頼性を見極める必要がある。
需給面では、NTTが4日すべての成行注文欄に登場した。記載数量は9月29日が181万株、9月30日が200万株、水曜後場が96万株、10月1日が270万株、10月2日が308万株だった。方向は区分によって異なるものの、大型通信株に継続して大きな注文が集まった点は注目される。
この4日間は、相場全体を一括して捉えるよりも、個別企業の開示を精査する重要性を示した。今後は、東北地銀統合の条件と日程、各M&A案件の価格と成立条件、上方・下方修正の持続性、ニデックの監査・経営改善策を優先的に確認したい。材料の確度と利益への影響を見極めることが、銘柄選別の鍵となりそうだ。